LaLa arena TOKYO-BAY
チームとファン、そして地元の人々に、「長く愛されるアリーナ」をつくる
- MASUDA KENJI
- HORIUCHI KENTO
- UMEOKA SACHIKO
- RI SUITEI
- AKIMOTO SHUICHI
- TAKAHASHI ATSUSHI
- SATO YUI
- #商業施設
- #新築
- #エンターテイメント
メンバー
Member
多様な技術でさまざまな場面に対応できる、
才能豊かなメンバーを編成
MASUDA KENJI
SALES
HORIUCHI KENTO
DESIGN
UMEOKA SACHIKO
DESIGN
RI SUITEI
DESIGN
AKIMOTO SHUICHI
ENGINEERING
TAKAHASHI ATSUSHI
CONSTRUCTION
SATO YUI
CONSTRUCTION
テーマ
Theme
千葉県を代表するバスケットボールチームのホームアリーナの
「VIPエリア」を提案
三井不動産とMIXIが共同出資する大型多目的アリーナ LaLa arena TOKYO-BAYの「VIPエリア」のデザインとFF&Eの依頼。
日本のアリーナ事業は成長期の段階であるため、アリーナ自体の世界観を提案することも重要だった。
「どんなVIPエリアにするか」という
世界観の提案
日本のアリーナ事業は成長期の段階であるため、アリーナそのものの機能的価値や情緒的価値の提案も重視された。
2つのVIPエリアの
デザインを差異化
VIPエリアは、企業やスポンサーを対象にしたエリアと、チームのファンを対象にしたエリアの2種類。属性によって使用エリアも異なるため、デザインの差異化が求められた。
バスケットボール以外にも、
フレキシブルに活用
バスケットボールの試合はもちろん、多目的な用途で集客したいというご要望があった。さまざまなイベントに対応できる空間づくりが求められた。
千葉県を代表するチームに相応しい
アリーナのあるべき姿とは
ソリューション
Solution
「観る」だけではなく「過ごす」を重視
地域に根付いた、「長く愛されるアリーナ」を目指して
チームは「千葉県をバスケットボール王国にする」というビジョンのもと、100年続くクラブをつくると表明している。
そんな彼らに相応しいのは、チームとファン、そして地元の人々に「長く愛されるアリーナ」だと考えた。
「愛着」「ウェルネス」「驚き」のトライアングルで、このコンセプトを実現した。
地域に根付いた
「愛着」がもてる
アリーナ
街と人を
ポジティブにする
「ウェルネス」
非日常感を生み出す
「驚き」の演出
Result 01
バスケットボールの軌跡が、
非日常へと導いていく
VIP専用エントランス「VIP ENTRANCE」は、アリーナへの期待感が膨らんでいくようなデザイン。エントランスの扉には、バスケットボールのレザーを模した素材を使用。扉を抜けると、木を基調とした廊下が続く。廊下の壁面には「バスケットボールの軌跡」をイメージした光のアートを配置。ボールの軌跡に誘われて、非日常へと足を踏み入れていく体験をつくった。VIP専用のギャラリーも併設。
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Result 02
大人の遊び心をくすぐる、
イベント前後も楽しめるラウンジ
VIP専用エントランスから3階に上がると、約380㎡の「VIP LOUNGE」が現れる。VIPエリア専用のバーカウンターや、用途に合わせてレイアウト変更可能な座席を備えた。壁面には、バスケットボールのドリブルやシュートの軌跡を表現したアートパネルが続く。バスケットボールを模した照明など、大人の遊び心をくすぐる仕掛けも。音楽ライブなどの関係者打ち上げにも使用可能な、イベント前後も楽しめる空間。
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Result 03
自由なカラーを設定できる照明が、
イベントをさらに盛り上げる
「VIP ROOM(11部屋)」には、アリーナに面した全面ガラスを採用。ガラスを囲う「ゲート」と照明を組み合わせ、没入感を創出した。この照明は調色可能で、VIP ROOMのグレード感をシンボリックに演出した。スポーツチームやスポンサー、アーティストなどのイメージカラーを設定することで、イベントを盛り上げる一助にしようと考えた。観戦はもちろん、会議や会食の利用も想定。
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Result 04
ファン同士の出会いや交流を促進する、
回遊性の高い空間
約270㎡の「BOOSTER SQUARE」は、バスケットボールを身近に感じながら、ファン同士が交流できる空間を目指した。ストリートカルチャーを彷彿とさせるメッシュパネルやスプレーアート調のサイン、実物大のバスケットボールのコートで演出した床など、「思わず立ち寄りたくなる仕掛け」を所々につくり、回遊性を高めている。
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Result 05
スナックと会話を楽しみながら、
会場の熱気を味わえる
食事をしながらアリーナの臨場感が楽しめる「VIP BOX(8部屋)」と「Balcony(1部屋)」。「VIP BOX」はカジュアルな個室で、スリーポイントラインをモチーフにしたテーブル席など多彩な空間で構成されている。「Balcony」はプライベートダイニングルームで、アリーナ側が開放されたバルコニー型の大空間となっている。一般客席からシンボリックに見えるようにし、「特別感」を強調した。
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ソリューションポイント
Solution
Point
国内外の最新トレンドを踏まえながら、
「レガシーとなるアリーナ」の世界観を提案
Proposal
デザインコンペ
増田 健児
MASUDA KENJI
営業
このプロジェクトの特徴として、スケジュールがタイトだったこともあげられます。コンペ案が採用された時点で、アリーナは竣工まで1年を切っていました。そのため、建築工事と同時進行でVIPエリアを設計する必要があり、かつ完成予定のアリーナと親和性の高いプランとデザインが求められました。こうした背景を踏まえ、フレキシブルな対応ができる、多様性のあるメンバーを選出しています。
堀内 健人
HORIUCHI KENTO
設計・デザイン
「長く愛されるアリーナとは?」という問いの答えをストレートに表現したことが評価され、ご採用いただきました。サステナブルなアリーナを目指して「どのようなVIPエリアが正しいのか」模索しながら検討を進めました。当社では常に最新のトレンドを幅広くチェックしており、今回の提案にも米国のアリーナ・スタジアムを視察して得た知見とノウハウを取り入れています。同アリーナとVIPエリアが末永く愛され、地域に根差していくことを楽しみにしています。
Planning & Design
設計&デザイン
梅岡 佐知子
UMEOKA SACHIKO
デザイン
私自身がスポーツ好き・バスケットボール好きということもあり、観客目線で設計できたこともプラスでした。今回はコンペ時から、バスケの熱気とスピード感を表現した「STREAM」というデザインテーマを掲げています。「アリーナとチームがともに上昇気流となり、地域を盛り上げてくれるように」という願いを込めました。デザインに迷った際は同テーマに立ち返り、全ての人に一貫した世界観を伝えられるようにしました。
李 スイテイ
RI SUITEI
設計・デザイン
国内外のさまざまなアリーナを視察して、肌で感じた熱量をデザインに落とし込みました。プレゼンでは、私たちのこだわりとアリーナ独自の熱気を伝えるため、社内で3D動画を作成。コンペ採用後はVRゴーグルも活用しながら、空間のイメージや「BOOSTER SQUARE」のメッシュパネルのサイズ感などをクライアントと共有しました。観戦以外のイベントで来場するお客様にも、高揚感を伝えられる空間になったと思います。
Construction
施工
秋元 秀一
AKIMOTO SHUICHI
工務
デザイナーの図面を元に、家具やアートを製作しました。特に印象深かったのは、「VIP LOUNGE」に設置した壁面のアートパネル。波形のピースをパズルのようにつなぎ合わせて、「バスケットボールの軌跡」をシームレスに表現しているのですが、このピースをつくるのが非常に大変でした。九州の工場を訪問して、つなぎ目の確認作業もしています。苦労の甲斐もあり、途切れなく続く美しいパネルが完成しました。
高橋 敦
TAKAHASHI ATSUSHI
工事
VIP BOXに描いたバスケットボールのコートのグラフィックは、壁と床、中間の巾木をまたぎシームレスにつながったデザイン。普通の現場では、最初に壁面のグラフィックを制作したあと、カーペットの位置をずらして床面の位置を調整します。しかし、今回は最初に床面が完成したため、それに合わせて壁面を描く必要がありました。2種類の巾木を斜めにカットしてグラフィックをつなげるなど、難易度の高い施工ができました。
佐藤 由衣
SATO YUI
工事
什器の搬入・設置、その他内装施工を担当しました。今回は家具の搬入数も多く、また空間ごとに異なる家具が用意されていたため、事前の段取りには特に力を入れました。アートパネルをはじめ、施工難易度の高い家具も多かったのですが、工事担当のメンバーや職人たちと試行錯誤を重ねることで納得のいく空間ができたと思います。設計担当者がこだわり抜いた家具のデザインも必見です。
Completion
竣工
梅岡 佐知子
UMEOKA SACHIKO
デザイン
完成後、クライアントから特に褒めていただいたのは、2つのVIPエリアの差別化の部分です。一方は高級感があり、ステイタスを感じる空間。もう一方は赤を基調とした、高揚感を煽る空間。これらを同時期にプロデュースし、対象に合わせたデザインができたことをご評価いただきました。お客様の中には、オリジナルのアートやサインをSNSにシェアしてくださる方もいて、とても嬉しく感じています。
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