ソラリア西鉄ホテル台北西門

活気あふれる街を愉しみ、旅の情景に誘う「台北の邸宅」

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ソラリア西鉄ホテル台北西門サムネイル

メンバー

Member

海外文化に明るく、現地のメンバーとも楽しみながら
コミュニケーションできるチームを編成

上條 綾香さん画像

KAMIJO AYAKA

SALES

藤井 奈保子さん画像

FUJII NAOKO

DESIGN

小笠原 健二さん画像

OGASAWARA KENJI

FF&E DESIGN

秋元 秀一さん画像

AKIMOTO SHUICHI

ENGINEERING

日下部 貴大さん画像

KUSAKABE TAKAHIRO

CONSTRUCTION

星 雅哉さん画像

HOSHI MASAYA

CONSTRUCTION

テーマ

Theme

台北の人気繁華街を舞台に、
ソラリアらしい上質感と、旅の高揚感を提供する

西鉄ホテルグループが、台北の西門町(シメンディン)に「ソラリア西鉄ホテル台北西門」を開業することになった。西門町は「台北の原宿」とも称される人気エリア。「ソラリアブランドとして、日系ホテルらしい安心感を提供したい」というリクエストをいただいた。

日本と同等のクオリティで
現地でのFF&Eスキームを作成

西鉄ホテルグループでは「ソラリア西鉄ホテル台北西門」を開業するにあたり、台湾で日本国内と同等の品質とスピードを実現できるFF&E家具納品業者を探していた。

台湾らしさと、
日本らしい安心感を与えるホテル

主なターゲットは、日本人の「20~50代の女性グループ」「30~60代の夫婦」「ファミリー」。台湾らしさを伝えると同時に、日系ホテルとしての安心感を提供する必要があった。

旅のくつろぎと高揚感を提供する
TAIPEI MODERN

ソラリアの印象(洗練・高級感・気品)と、台湾の印象(安心感・心地良さ・温かみ)、そして台北の印象(新しい文化)を掛け合わせ、「旅のくつろぎと高揚感を提供できる場にしたい」というご要望があった。

きらびやかな台北を舞台にした
ソラリアらしいホテルとは

ソリューション

Solution

台湾の旅路で感じる情景を落とし込んだ
「TAIPEI URBAN HOUSE」

コンセプトは「TAIPEI URBAN HOUSE」。ゲストが安心して滞在できる「台北の邸宅」を目指した。異国情緒溢れるきらびやかな雰囲気と、台湾の生活文化が息づくMADE IN TAIWANの小物で「旅路の情景」を表現。日本人はもちろん、現地の方にも喜んでいただけるホテルになった。

ソラリアブランドの
上質感

台湾の
生活文化が息づく
工芸品

体験につながる
ストーリー性

Result 01

日本と台湾の共通文化の「お茶」を楽しむ
優雅なラウンジ

ロビーラウンジのテーマは「SOLARIA TEA LIVING」。日本と台湾共通の文化である「お茶」を楽しむ、優雅な集いの空間とした。ソラリアらしい上質な空間に、台北を表現するような意匠や小物を入れ込んでいる。優しい色彩とクラフト感で、台湾の持つ温かな雰囲気を表現した。

Result01イメージ

Result 02

台北の朝市とライブ感を表現した、
明るい雰囲気のレストラン

レストランのテーマは「TAIPEI MORNING MARKET」。台北の朝市の活気やライブ感を落とし込んだ。朝を意識した明るい色の空間に、翡翠を思わせるグリーンを掛け合わせている。壁面には、台湾製のキッチンツールを組み合わせたウォールアートや、メニュー風のグラフィックアートを展示。台湾の代表的な朝食のメニューと、「食べるものと薬になるものの源は同じ」という考え方をグラフィカルに表現した。

Result02イメージ

Result 03

淡水河が一望できる、
「台北の自然」がモチーフの客室

客室は9階~28階の高層階に位置しており、台湾三大河川である淡水河を一望できる。客室は「STANDARD ROOM」「SUPERIOR ROOM」「CHAGEIKAN ROOM」の3タイプで、タイプごとに「台北の自然」をモチーフにしたテーマカラーを設定した。「SUPERIOR ROOM」では、台湾および中国南部を原産地とする植物であるカポックのピンクを使用しながら「台北の邸宅」を表現した。

Result03イメージ
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Result 04

台北の邸宅の奥にある、
プライベートな茶藝館

プレミアムの「CHAGEIKAN ROOM」は、台北の邸宅の奥の間をイメージ。まるで「茶藝館」のように、台湾茶を堪能できる空間にした。ミニバーには、台湾随一の問屋街「迪化街(ディーホアジェ)」で買い付けた台湾茶器と茶道具、こだわりの茶葉を収納している。淡水河のブルーグリーンをテーマカラーとした。

Result04イメージ
Result04イメージ

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Result 05

現地で買い付け・製作を行ったアートで、
台湾の生活文化を表現する

同ホテルの見所の1つが、「TAIWANESE CRAFT POWER」というテーマで制作されたアートと、現地で買い付けた工芸品だ。台湾に根付く伝統的な手仕事と温かみを伝え、旅するゲストの活力となることを目指した。たとえば6階に展示した『GOOD NEWS HORSE』では、台湾語で「良い知らせ」を書いた新聞に、祝福を意味する馬のペイントを重ね合わせ、旅の幸運を表現している。

Result05イメージ
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ソリューションポイント

Solution
Point

独自で国外へのFF&E納品スキームを構築し、
日本国内と同等の高い品質の家具納品を実現

Sales

営業

上條 綾香さん 画像

上條 綾香

KAMIJO AYAKA

営業

当時、部内で「海外の案件を積極的に受注していこう」という機運が高まっており、自身で独自に国外へのFF&E納品スキームを構築しました。そんな中、長年のお付き合いがある西鉄ホテルズが台湾への初進出を決定したというお話を伺い、「当社でぜひお手伝いさせていただきたい」とご相談したことが始まりです。

Scheme Construction

スキーム構築

上條 綾香さん 画像

上條 綾香

KAMIJO AYAKA

営業

基本設計のお話を頂戴したのち、台湾にフォーカスした具体的なスキームの作成を開始しました。最重要項目となったのが、家具の輸送に関する関税と、現地の法律・税制・納品体制です。家具に使用した素材によって関税率も変わるなど、さまざまな角度から確認すべきことがありました。当時はコロナ禍で入国制限が実施されていたため、日本国内から現地日系法人や日本貿易振興機構・現地監査法人・税理事務所や設置業者など、あらゆる団体にアポイントを取り、確認作業を行いました。社内の連携を図り確実なスキームを構築しました。

Planning & Design

設計&デザイン

藤井 奈保子さん 画像

藤井 奈保子

FUJII NAOKO

デザイン

ラウンジや客室に展示したアートや小物は、ディレクションからデザイン、制作、そして現地買い付けまで、全て当社で行っています。思い出深いのは、EVホールに設置したテキスタイルのアートです。台湾の職人の手織コットンを採用しているのですが、納得の色が出るまで試行錯誤を重ねてもらいました。買い付けでは、日本にいる私と「迪化街」にいる上條がビデオ通話をつなぎ、通話越しに台湾茶器をセレクトしました。

小笠原 健二さん 画像

小笠原 健二

OGASAWARA KENJI

FF&E 設計

家具の実施設計として、藤井の設計意図を汲み取りながら機能面を煮詰めていきました。上條と藤井とは初期の段階から密に連絡を取り合っており、私が実施設計に入った際には図面のイメージがほぼ固まっている状態でした。台湾で現地の職人たちが作業するため、なるべく加工が発生しないように、製作サイドと協議しながら図面検証を行いました。実施設計は予定より早く完成したので、製作期間も充分確保できました。

Deliver

納品

秋元 秀一さん 画像

秋元 秀一

AKIMOTO SHUICHI

工務

三井デザインテック初の海外納品だったため、海外納品スキームの確立に注力を注ぎました。先行ルームに家具を納品する際は、1人で現場に常駐し、家具の組み方をはじめとした日本のルールを台湾の協力業者に伝えました。また照明器具関係は、現地の電材会社を探して直接納品してもらいました。現地の会社にお願いすることで、不測の事態があった際も迅速に対応できました。

日下部 貴大さん 画像

日下部 貴大

KUSAKABE TAKAHIRO

工事

FF&Eのスキームは完璧な状態で手渡されたので「異国の現場で、それをどう実現していくか」が私たちの腕の見せ所でした。私は現場の一体感を高められるよう、ローカル言語を勉強しました。現場でも、同言語を用いて朝礼を行ったり、日本の設置・納品精度を伝えたりしています。その甲斐もあって、日本と同等のクオリティが実現できました。

星 雅哉さん 画像

星 雅哉

HOSHI MASAYA

工事

日下部のサポートを行いました。現地では英語を中心にコミュニケーションを取りましたが、現地の職人たちに信頼してもらえるようローカル言語も勉強しました。「海外の現場ならでは」だと感じたのは、日本との電圧の違いです。完璧なプランを組んだはずでも、照明器具納品時に予期せぬエラーが発生してしまったりして、全ての客室を細部までチェックする必要がありました。

Completion

竣工

上條 綾香さん 画像

上條 綾香

KAMIJO AYAKA

営業

クライアントや現地支配人を含め、関係者全員の距離感が近いプロジェクトでした。「同じ目標に向かって進む」という意識が強く、関係者が一丸となってプロジェクトを進めていました。特に日下部や星は、現場を納めていた関連会社の関係者とローカル言語や英語でコミュニケーションを図り、双方の文化やクオリティに関する相互理解を深めてくれました。メンバー全員の努力が実り、日本と変わらないサービスが提供できました。

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